季語/暑中見舞(しょちゅうみまい)を使った俳句

「暑中見舞」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「暑中見舞」について

【表記】暑中見舞

【読み方】しょちゅうみまい

【ローマ字読み】shochumimai

子季語・関連季語・傍題・類語など

・土用見舞(どようみまい:doyomimai)

・夏見舞(なつみまい:natsumimai)

季節による分類

・「し」で始まる夏の季語

・「夏の生活」を表す季語

・「晩夏」に分類される季語

月ごとの分類

7月の季語

暑中見舞を含む俳句例

夏見舞妻に一枚吾に二枚/高澤良一

添書に招き文あり夏見舞/富田潮児

幸不幸言はず同文の夏見舞/管秀郎

悪役も暑中見舞の律儀かな/秋山夏樹

腐りたる暑中見舞の卵かな/正岡子規

水色の便箋暑中見舞なる/井手くに子

不幸なる人より暑中見舞かな/森白象

うす箋に愁ひもつゞり夏見舞/飯田蛇笏

来はじめし暑中見舞の二三枚/遠藤梧逸

横目で見る暑中見舞の女文字/谷口桂子

遠き人ばかりに暑中見舞せん/佐藤佳津

青年の気宇の書体や夏見舞/東郷喜久子

飲み仲間直腸断てりと夏見舞/高澤良一

夏見舞ちぎり絵に句を添書に/野畑節子

夏見舞明治村より出しにけり/井上壽子

富士山頂より寄せ書の夏見舞/佐野梧朗

黒部より水とどきけり夏見舞/鈴木昌江

クーデターありし国より夏見舞/佐野典子

ヤップより届き主治医の夏見舞/高澤良一

夏見舞かたがたからすうりの花/松木雨生

俳句例:21句目~

暑中見舞の返事怠り遊びけり/楠目橙黄子

暑中見舞書く墨すれば鳴る机/大岳水一路

暑中見舞おほかた貧を守りをり/青木泰夫

病よしと暑中見舞に書きそへる/那須青牛

暑中見舞漢字の国のひとにかな/松本澄江

暑中見舞と太字四字の子の葉書/志摩知子

夏見舞派手な切手を貼つて出す/堀/カンナ

書き出しはまだひとりかと夏見舞/辻美奈子

かもめーるに打つワープロの夏見舞/中島杜史

気楽に生きて居ますと暑中見舞かな/川村紫陽

暑中見舞阿諛もて書きしインク滲み/大野悠子

アムール江畔の陣中へ暑中見舞かな/楠目橙黄子

暑中見舞きみきつとなめて星切手/こしのゆみこ