季語/暖か(あたたか)を使った俳句

「暖か」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「暖か」について

【表記】暖か

【読み方】あたたか

【ローマ字読み】atataka

子季語・関連季語・傍題・類語など

・春暖(しゅんだん:shundan)

・あたたけし(あたたけし:atatakeshi)

・ぬくし(ぬくし:nukushi)

季節による分類

・「あ」で始まる春の季語

・「春の時候」を表す季語

・「三春」に分類される季語

月ごとの分類

2月の季語

3月の季語

4月の季語

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暖かを含む俳句例

帰り花汐風うけて暖かき/里人

暖かや飴の中から桃太郎/茅舎

梅一輪一輪ほどの暖かさ/嵐雪

芹洗ふ流のなかが暖かし/汀女

車の軸の油道暖かく/喜谷六花

松風も春のものとて暖かに/福丸

蒟蒻の湯気暖かに時雨かな/猿雖

暖かや汀にのびし草の蔓/上村占

暖かや芯に蝋塗る造り花/龍之介

水仙や褥暖かき客設け/島田青峰

暖かや半日立たぬ膝袋/野村喜舟

墓掘の四五人見えて暖かし/黛執

暖かき枯蓮の色日暮れても/欣一

暖かに着て罪深し御忌小袖/草阜

段々に部屋暖かく狸汁/高木晴子

林檎園暖かに積む古き藁/西村公鳳

幸便の二行の文の暖かき/中畑耕一

よき流ありて暖か梅早し/高浜虚子

あたたかや割箸ほどの立ち仏/橋石

暖かや薬壜残る魯迅故居/猪俣壽水

俳句例:21句目~

オルゴール一音欠けて暖かし/籌子

暖かや仏飯につく蝿一つ/飯田蛇笏

暖かや走り穂見ゆる麦畑/松藤夏山

暖かや土躍り出し貝割菜/西山泊雲

一夜寝て暖か佐渡の置畳/石川桂郎

暖かや水べの家の皆低く/小杉余子

雪晴の日の柔かく暖かく/星野立子

内よりも外が暖か梅の花/星野立子

暖かし若き叔母なる口ひげも/龍男

冬暖か綺麗に割れて馬の尻/堀敬子

殻大き汁の蜆に暖雨かな/村越化石

母逝けり川洲の泥土暖かく/三谷昭

沖島や草暖かに流れ汐/東洋城千句

一日の暖かなりし冬日落つ/上村占

暖かや森の木の椅子石の席/塙告冬

春暖炉名画の女犬を抱く/富安風生

大仏殿映りゐる水冬暖か/広谷春彦

枝の中で両眼ぬくし剪定す/高島茂

舷に鴉が降りて暖かし/今井杏太郎

あたたかき夜の椎の風椎の家/直人

俳句例:41句目~

春暖炉炎錯乱なかりけり/茂恵一郎

暖かや鳥の形のビスケット/西村和子

暖かき庭もうつりし鏡かな/高木晴子

暖かや鶏の餌に煮る魚のわた/上村占

暖かき日を分ち住み垣低し/高木晴子

暖かや黒き布より鳩生れ/田川飛旅子

暖かき言葉のごとき吸入器/岡田史乃

暖かき身より翼を冬へ張る/対馬康子

雀にも訛がありて暖かし/小松崎爽青

有難や胴著が生める暖かさ/高浜虚子

望みごと言ふはたやすく暖かし/林翔

雪の街夢二が描きて暖かし/富沢宣子

暖かく暮れて月夜や小正月/岡本圭岳

松の雪暖かさうに積りけり/井上井月

ダム暖か口中暗くして笑う/河合凱夫

頂きてまだ暖かき亥の子餅/小野秀子

暖かさ水仙がああ莟んだぞ/広瀬惟然

七抱大楠たっぷり暖雨吸ふ/高澤良一

顔を近く仰ぐしあはせ冬暖か/及川貞

あたたかい白い飯が在る/種田山頭火

俳句例:61句目~

あたたかき夜風や家計立直る/有働亨

水上は冬日たまりて暖かし/前田普羅

あたたかし蒟蒻腹に夜の雨/藤田湘子

あたたかし鞄を置けと石があり/林翔

冬日影耳にとまりて暖かし/前田普羅

深梅の暖かき日と寒き日と/高浜年尾

暖かに冬至の宵を小買もの/星野立子

暖かに心にたゝみ聞く言葉/星野立子

あたたかに亀看経す馬の塚/角川源義

あたたかに砂かぶりけり磯若菜/蓼太

あたたかや抜けば用なき箸袋/上村占

暖かやお化が出たる紙芝居/松藤夏山

あたたかや献血終えて生卵/三上忠英

暖かやとく夕凪げる杉の幹/中島月笠

寄鍋の湯気暖かき夫婦かな/大賀豊泉

暖かやひと手遊ばす千手仏/岸間光女

石段遊び見て危くて暖かし/遠藤梧逸

暗中に聴きえし寝息あたたかし/楸邨

暖かや子の虫癖の臍いぢり/富田木歩

此の庭の椿に心あたたかし/高木晴子

俳句例:81句目~

碑面に雨幾筋か暖かし/阿部みどり女

恰幅よき蘇鉄に朝の一暖雨/高澤良一

懸命に子が坂のぼる暖かき/臼田亜浪

暖かや撒餌に鯛の躍りける/秋山一泉

碧映えて出窯の壺あたたかし/及川貞

赤子置く布団あたたか桃の花/中田剛

探梅の暖かき日と寒き日と/高濱年尾

暖かや海に向けたる足の裏/西村和子

料理屑ちらす勝手の暖かに/尾崎紅葉

饅頭の天邊に印あたたかし/中原道夫

暖かや真綿の耳の指ざはり/中川四明

暖かや神楽の大蛇絡む舞ひ/柚木治子

束の間の夕映ぬくし石の街/桜井博道

春暖く野の禽桑を上りけり/飯田蛇笏

暖かや筆ころがして詩眠る/野村喜舟

脳軟化して暖かき四肢五体/北野民夫

春暖も大熟の時至りけり/相生垣瓜人

藁塚ぬくし乳房の如き影ならべ/吐天

暖かや背の子の言葉聞きながし/汀女

春暖炉ココアの美しき昼に/金田咲子

春の季語
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