季語/二十日正月(はつかしょうがつ)を使った俳句

「二十日正月」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「二十日正月」について

【表記】二十日正月

【読み方】はつかしょうがつ

【ローマ字読み】hatsukashogatsu

子季語・関連季語・傍題・類語など

・骨正月(ほねしょうがつ:honeshogatsu)

・頭正月(かしらしょうがつ:kashirashogatsu)

・団子正月(だんごしょうがつ:dangoshogatsu)

・麦正月(むぎしょうがつ:mugishogatsu)

・乞食正月(こじきしょうがつ:kojikishogatsu)

・奴正月(やっこしょうがつ:yakkoshogatsu)

・灸正月(やいとしょうがつ:yaitoshogatsu)

・とろろ正月(とろろしょうがつ:tororoshogatsu)

・はったい正月(はったいしょうがつ:hattaishogatsu)

季節による分類

・「は」で始まる新年の季語

・「新年の時候」を表す季語

・「新年」に分類される季語

月ごとの分類

1月の季語

二十日正月を含む俳句例

乞食の骨正月や霙降る/大釜菰堂

正月も二十日に成て雑煮かな/嵐雪

菜雑煮や正月もはや二十日過/篠原

朝氷る骨正月の酒酌むよ/小澤碧童

白梅や骨正月の塩かげん/松岡青蘿

鉄瓶に骨正月の煤たまる/三田巳乗

骨正月旦暮の靄に邑溺れ/西村公鳳

骨正月鰤の頭を刻みけり/野村喜舟

半四郎二十日正月しに来り/高浜虚子

文楽に二十日正月とて遊ぶ/大橋敦子

とろとろと骨正月の鍋の底/草間時彦

むらさきに骨正月の鰤の塩/後藤夜半

厨房に柚子の香残る骨正月/松下千代

曲技見て骨正月を過しけり/岩崎照子

二十日正月闇美しく迫りくる/向笠和子

ひとり酌む骨正月の老たのし/高橋菊甲

ものがたき骨正月の老母かな/高濱虚子

山の湯に骨正月の老夫婦/長谷川浪々子

骨正月とて真鰯を買はさるる/吉田紫乃

二十日正月銚子信楽猪口丹波/土田祈久男

俳句例:21句目~

正月も襤褸市たちて二十日かな/村上鬼城

山小屋の骨正月を湯気ごもり/上田五千石

骨正月鮭のあたまも喰ひ終へず/角川春樹

ひからびて煤けてな老いそ骨正月/見市六冬

二十日正月かはたれ雪に牛みがく/服部覆盆子

二十日正月女性ばかりの濃茶点てる/桑山道明