季語/門松(かどまつ)を使った俳句

「門松」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「門松」について

【表記】門松

【読み方】かどまつ

【ローマ字読み】kadomatsu

子季語・関連季語・傍題・類語など

・門木(かどき:kadoki)

・俵松(たわらまつ:tawaramatsu)

・長押松(なげしまつ:nageshimatsu)

・松飾(まつかざり:matsukazari)

・飾松(かざりまつ:kazarimatsu)

・飾竹(かざりだけ:kazaridake)

・門の松(かどのまつ:kadonomatsu)

・立松(たてまつ:tatematsu)

季節による分類

・「か」で始まる新年の季語

・「新年の生活」を表す季語

・「新年」に分類される季語

月ごとの分類

1月の季語

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門松を含む俳句例

門松もなく学生の寮並ぶ/民郎

折てさす是も門松にて候/一茶

門松に結晶体の雪刺さる/林翔

花十八門松琴を含哉/井原西鶴

門松にひそと子遊ぶ町の月/木歩

山社松の木の間の松飾/藤野古白

門松や鶯のなく玉造り/真鍋薫水

吹かれゐし白舟の松飾/斎藤夏風

吉野路や冬の桜に松飾/藤野古白

門松に聞けとよ鐘も無常院/支考

門松やおもへば一夜三十年/芭蕉

名月や客を窺ふ門の松/立花北枝

門川は凍りて白し松飾/田村了咲

大いなる門のみ残り松飾り/虚子

門松や藍師の青き石畳/藤江駿吉

松飾る鶏炯々と風の中/古舘曹人

門松や佐渡と越後は筋向ひ/許六

門松や月明らかに応へ無し/水巴

幾霜に心ばせをの松飾り/松尾芭蕉

大いなる門松日本の星宿る/草田男

俳句例:21句目~

門松も根曳きのままに城下町/蓼汀

門松やうしろに笑ふ武庫の山/鬼貫

門松や松籟落つる大覚寺/大谷句仏

門松や霜に敷きたる新筵/大谷句佛

門松や静かに雪の積る音/梅澤墨水

門松や久しぶりなる三日の月/素外

門松のやゝ傾くを直し入る/原石鼎

名月や花屋寐てゐる門の松/炭太祇

呉竹の根岸の里や松飾り/正岡子規

きのふこそ峰に寂しき門の松/宗因

門松に月を見る哉柴屋町/松瀬青々

酒の雫しぐれそめけり飾松/二三子

千客の万来の松飾りけり/村山葵郷

賑かに人の出入や松飾/高橋淡路女

松飾松は山よりたまはりぬ/小澤實

月雪のためにもしたし門の松/去来

門松の枯癖に山思ふなり/佐野良太

前山に山彦棲む日松飾る/渡辺柳風

衣紋師の胡粉暖簾や松飾/中川四明

門松や後に笑ふ武庫の山/上島鬼貫

俳句例:41句目~

門松の笹のふれあひ隣り合ひ/実花

門の松背戸の大松みどりなり/泉鏡花

門松や鳥語と人語相似たり/脇本星浪

門松を水に打ちたて貴船川/荻野杏子

亡き妻の天へ七夕竹飾る/小川原嘘帥

松飾して新造の春日丸/阿部みどり女

松飾り妻が大きく見ゆる日ぞ/中条明

眼鏡橋門松舟の著きにけり/子規句集

研究所小さき門松たてにけり/石原透

松飾り岩木颪の吹く門に/増田手古奈

松飾焚く火幣より発しけり/皆吉爽雨

浜風の絶ゆることなき竹飾/清崎敏郎

門松にかくれ顔なり角大師/吉田冬葉

身の幅の龍飛裏路地松飾る/福永耕二

風音を伊賀に聞きをり松飾/鈴木鷹夫

門松に千鳥も来るや浜の宿/籾山柑子

春立つやにほんめでたき門の松/徳元

蛤のはしらつよかれ門の松/浜田酒堂

門松に風吹き下る石だたみ/広瀬直人

門松のやや傾くを直しけり/小堀弘恵

俳句例:61句目~

門松の竹の切つ先雪降れり/井上美子

門松の竹の切鋒何斬るメス/楠本憲吉

門松は大きからねど国技館/岩田由美

門松やすこしの用に隣まで/小杉余子

門松やまだ誰も来ず誰も出ず/原田喬

門松や我にうかりし人の門/高浜虚子

門松や板戸艶もつ武家屋敷/上部晴子

門松や雪のあしたの材木屋/飯田蛇笏

いち早く門松舟の著きにけり/斎藤雨意

松飾る機械住みつく厩にも/松倉ゆずる

門松の影浅く月に掃かれけり/中島月笠

憎みつつ紙の門松貼りにけり/福永耕二

門松の器量よしあし先斗町/高木青二郎

松飾焚き悲しみの昭和果つ/小松崎爽青

芦中や門松たてし漁家見ゆる/吉田冬葉

松飾解かざる船は休みをり/穐好樹菟男

門松や例のもぐらの穴のそば/滝井孝作

門松にこぼれてありぬ龍の玉/中村汀女

海坂のきらりきらりと松飾り/渡辺大円

門松や万歳去つてちょろ来る/大釜菰堂

俳句例:81句目~

門松に霜いたく見し大戸かな/島田青峰

門松にしかも甘露の日和かな/水田正秀

門松や匂ふ日かりの槍皮ぶき/水田正秀

吾を見る墓石の前に松飾る/百合山羽公

門松のややかたむくを直し入る/原石鼎

顔かくすためにある袖松飾り/橋本草郎

門松やわがほとゝぎす発行所/正岡子規

太古より宇宙は霽れて飾松/正木ゆう子

門松の雪のあたたかに降りにけり/涼菟

門松の笹の葉喰めり初荷馬/高橋淡路女

斧の刃にうつる地炉の火松飾る/早崎明

門松のたちそめし町や雁渡る/渡辺水巴

門松のすこしゆがんでいる日向/桂信子

門松や木と紙の家浮沈の家/柴田美代子

松飾その他も略すつねのこと/石塚友二

松飾はづし素顔の街となる/福原ふじこ

門松に青きゆふぐれ来たりけり/柏木冬

松飾りとれて小さき船ばかり/山下和人

松飾りをるはやつぱり日本人/辻井ト童

友らいつか集ひ棲みけり松飾/石田波郷

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