季語/蛙(かわず)を使った俳句

「蛙」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「蛙」について

【表記】蛙

【読み方】かわず

【ローマ字読み】kawazu

子季語・関連季語・傍題・類語など

・かえる(かえる:kaeru)

・赤蛙(あかがえる:akagaeru)

・殿様蛙(とのさまがえる:tonosamagaeru)

・土蛙(つちがえる:tsuchigaeru)

・初蛙(はつかわず:hatsukawazu)

・遠蛙(とおかわず:tokawazu)

・昼蛙(ひるかわず:hirukawazu)

・夕蛙(ゆうかわず:yukawazu)

・山蛙(やまかわず:yamakawazu)

・苗代蛙(なわしろかわず:nawashirokawazu)

・泥蛙(どろかわず:dorokawazu)

・蛙合戦(かわずがっせん:kawazugassen)

季節による分類

・「か」で始まる春の季語

・「春の動物」を表す季語

・「三春」に分類される季語

月ごとの分類

2月の季語

3月の季語

4月の季語

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蛙を含む俳句例

畑の土鉢に貰ひぬ夕蛙/林翔

少年に弟生れ初蛙/岩崎健一

夕くれに申合せて蛙哉/文皮

歌軍文武二道の蛙かな/貞室

能舞台蛙も一手仕る/高澤良一

貫之の蛙芭蕉の蛙哉/正岡子規

内堀の石垣高し牛蛙/武田光子

初声のあと只眠き青蛙/原田喬

田蛙の衣川村合唱団/高澤良一

曉の雨やすぐろの薄はら/蕪村

古河の流を引つ種おろし/蕪村

藪空に宵星淡し初蛙/西山泊雲

良寛の里璞の蛙ごゑ/高澤良一

人並に蛙もはやす山火哉/一茶

椎茸の笠きて踊れ枝蛙/中勘助

衣川村の蛙の喉自慢/高澤良一

題や蛙心の水の底くぐる/自鶴

流木にしり声さむき蛙哉/移竹

蝸牛や蛙の後の雨つゞき/山肆

喉太き蛙岬の横断路/成田千空

俳句例:21句目~

萍やとまり定めぬあま蛙/調巴

夕立や水底遡る渓蛙/飯田蛇笏

夕蛙いもうと兄を門に呼ぶ/敦

夕蛙農婦足もて足洗ふ/森干梅

川止の宿の畳に青蛙/平松竃馬

蛙鳴く月ある屋根/栗林一石路

軒雫落つる重たさ青蛙/菅裸馬

夜蛙の精魂の声月あをむ/林翔

痩蛙負けるな一茶是ニ有/一茶

蛙の声の闇の蛙ら/栗林一石路

残葱なる蛙の蹼を拡ぐ/中田剛

仙蓼や蛙鳴き出す手水鉢/風斤

春水に食用蛙漆ぐろ/松村蒼石

苫船か苫屋か宵の遠蛙/泉鏡花

客に来て厨手伝ふ夕蛙/永井龍男

夕蛙硝子戸すでに内外なし/林火

あとへ飛こゝろは持ぬ蛙哉/是道

年毎につのる望郷遠蛙/松尾緑富

蛙ともならまし悔や草朧/原石鼎

檜の雨に蛙宿かる山の庵/中勘助

俳句例:41句目~

親なれば子を鍾愛す遠蛙/安住敦

薬草もむ婆が一息初蛙/田中英子

葭切や蛙も共に夜の声/中村史邦

尿前や苗代蛙昼鳴きて/茂里正治

お納戸に昔の闇や初蛙/仲丸くら

短夜の月の往還をとぶ蛙/原石鼎

かしましく啼て寂敷蛙かな/志慶

水木咲き枝先にすぐ夕蛙/森澄雄

山吹の花無き枝や青蛙/中野三允

瞠いて子の夢ゆたか蛙の夜/林翔

朧月蛙に濁る水やそら/蕪村遺稿

影は身を出でて彳む夕蛙/齋藤玄

空腹や人の名忘れ青蛙/井上末夫

耳あつき掠奪婚や遠蛙/大屋達治

一合の酒剰しきく初蛙/大野林火

奥えぞの金の仏に初蛙/沢木欣一

如雨露行梢の蛙啼きにけり/調和

林から生まの白雲昼蛙/友岡子郷

牛蛙明日退院の太寝息/上月大輔

蛙子の長蛇の陣や水ぬるむ/青嵐

俳句例:61句目~

山門の裏に自転車牛蛙/田中裕明

船頭の喧嘩はすんて蛙かな/遊也

よもすがら音なき雨や種俵/蕪村

蛙囃せ戦前小作今地主/中元島女

一畔はしばし啼やむ蛙かな/去来

苗代やうれし顔にもなく蛙/許六

田蛙も塚原問答根本寺/高澤良一

漣の中に動かず蛙の目/川端茅舎

百姓の訴訟顔なる蛙かな/毛がん

千萬の蛙の中や夕雲雀/石塚友二

父に似し汝の鼾や遠蛙/岩田昌寿

曙は王朝の世の蛙かな/渡邊水巴

高原の天鼓の蛙五月闇/皆吉爽雨

溜池に蛙闘ふ卯月かな/夏目漱石

飛石を腹ほとぬらす蛙かを/秋航

梢からはやす蛙やをどり花/一茶

百姓の昼餉へ甘え遠蛙/河野南畦

吾子生る月三更の遠蛙/福田蓼汀

青蛙母の精根つきざるや/原田喬

青蛙昨の雨量の信濃川/高澤良一

俳句例:81句目~

目を瞑る蛙おもはれ冬麗/中田剛

青蛙いまし跳ばんの外厠/岸田稚

囂と十二神将の田の蛙/古館曹人

雨水に杉菜涵りて夕蛙/飯田蛇笏

雨の蛙声高になるも哀なり/素堂

隣室の寝物語と田の蛙/高澤良一

子萬の蛙の中や夕雲雀/石塚友二

長雨の暁白む蛙かな/石島雉子郎

総門の白蛙股時雨けり/高澤良一

夕立や蛙の面に三粒程/正岡子規

鉋屑に蛙は勝と衆議判/子規句集

刈草の色を離るる青蛙/高澤良一

遠蛙酒の器の水を呑む/石川桂郎

遠蛙独りで生くる齢なる/草田男

膝ついて母へ仏飯遠蛙/西山常好

遠蛙仮の机に手紙書く/福田蓼汀

遠空へ雪嶺畳めり晝蛙/松村蒼石

歌いくさ文武二道の蛙かな/貞室

昼蛙恋蛙森は浮くごとし/松本旭

夜蛙の門をとざしに来て暫し/貞

春の季語
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