季語/風邪(かぜ)を使った俳句

「風邪」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「風邪」について

【表記】風邪

【読み方】かぜ

【ローマ字読み】kaze

子季語・関連季語・傍題・類語など

・ふうじゃ(ふうじゃ:fuja)

・感冒(かんぼう:kambo_)

・流感(りゅうかん:ryukan)

・風邪気(かざけ:kazake)

・風邪心地(かぜごこち:kazegokochi)

・風邪声(かざごえ:kazagoe)

・鼻風邪(はなかぜ:hanakaze)

・風邪薬(かぜぐすり:kazegusuri)

・風邪の神(かぜのかみ:kazenokami)

季節による分類

・「か」で始まる冬の季語

・「冬の生活」を表す季語

・「三冬」に分類される季語

月ごとの分類

11月の季語

12月の季語

1月の季語

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風邪を含む俳句例

風邪引て冬季十則定めけり/瀾水

流感や青き夕ぐれ街涵す/有働亨

金瓶愛づる嫂風邪つのる/宮武寒々

咋今の風邪でありぬ作男/飯田蛇笏

美しき猫の跳躍風邪一家/寺井谷子

飲食も砂噛む思ひ風邪籠/大森積翠

風邪鼻の赤きも加へ福詣/宮岡計次

風邪顔が鏡の奥に停年後/河野南畦

人情は不変と風邪の父帰国/杉本寛

久方の麻生病院院長風邪/塚本邦雄

風邪の喉錠剤の角なほもあり/篠原

風邪人鶴に餌をやる沓重し/原月舟

すぐ乾く風邪の唇行商す/東出善次

海峡を北へ北へと流行風邪/澤草蝶

風邪の町寒の日輪白熱し/相馬遷子

風邪猛る道に大きな石一つ/藤岡筑邨

風邪熱の夢にむらがる赤き蝶/上村占

風邪の子や団栗胡桃抽斗に/中村汀女

雑炊の韮片よせて風邪長し/石川桂郎

三従の妻や風邪にも従ひて/本宮鼎三

俳句例:21句目~

風邪患者金を拂へば即他人/相馬遷子

風邪引きや髯蓬々の山男/楠目橙黄子

心弱く風邪ひき易き体かな/野村喜舟

風邪の児が桜実となる下帰る/穴井太

蹼の吾が手に育つ風邪心地/奥坂まや

家籠る風邪の教師に電話くる/上村占

繚乱の花柄布団風邪ひけり/能村研三

寒取や柱のかげの風邪の神/増田龍雨

風邪の傘重し虹立つ沖明り/小林康治

爐塞や耳目に潜む風邪の気/石井露月

風邪の妻起きて厨に匙落す/山口誓子

雨漏や風邪の衾の裾あたり/清原枴童

寺もめる和尚の話風邪の床/西山泊雲

風邪の鼻捧げて一日了へにける/林翔

咳けば脾腹が痛し何の風邪/石塚友二

風邪熱のあやつる夢の蝶真赤/上村占

贋物の壷を愛して風邪籠/小泉八重子

冬靄を窓に近寄せ風邪に伏す/及川貞

逆光の飛行船浮く流感都市/横山房子

苗木市素通り母の風邪見舞/本田豊子

俳句例:41句目~

洗面の湯気の中なる風邪心地/岡本眸

妻がいふ風邪の我儘許しけり/上村占

河口より遡り来る風邪心地/五島高資

水飴の固きを掬ひ風邪心地/丹羽啓子

脳外科の待合室に風邪の神/河内一明

蘂包む百合流感の都心まで/津田清子

風邪の床出て老犬にパン頒つ/角淳子

流感の熱き乳房に乳溜る/山口超心鬼

感冒の妻にもの煮る音殺し/高井北杜

風邪ひいて太い欅の下通る/和知喜八

少年の風邪の三日を紺絣/蓬田紀枝子

風邪の子のうす紅の水薬/長谷川回天

医師迎ふ仔豚の顔や流感期/堀口星眠

石鼎忌より風邪ごゑの昔ばなし/原裕

風邪はやる黒装束の男ゐて/藤岡筑邨

ひゞ走る流感一家のうすき餅/穴井太

合唱に溶けぬ風邪声中年や/川村紫陽

著ぶくれて懶く居れば風邪かな/篠原

散歩道夜風の尖る風邪心地/米須盛祐

風邪の夢さめて外套壁に垂る/岸風三楼

俳句例:61句目~

夫の風邪癒えて白粥けさ炊かず/及川貞

あけくれに富貴を夢む風邪哉/前田普羅

妻風邪寝今朝も出勤見送らず/中村青蔦

坑内の底の底まで風邪はやる/中野詩紅

花鋏ひと冬を身に風邪栖ませ/佐野美智

戀風邪や管弦の管ほそりつつ/塚本邦雄

風邪の床に鼻糞稿料来て穢る/石塚友二

支出なき一日風邪寝の窓汚れ/菖蒲あや

風邪声を詫びて始まる保健学/風間和雄

教職に検診きびし風邪ごこち/木村蕪城

風邪声や燠々と曇る目玉焼/平井さち子

文弱の性にて風邪も引き易く/西沢破風

風邪声の言葉の上に青き天/榎本冬一郎

風邪声の妻よ異国へ吾子帰し/羽部洞然

菊なます風邪の夕餉を床のうヘ/及川貞

親子三人風邪声寄せて浅蜊汁/増田龍雨

風邪人や鉢巻しつゝ棚吊れる/清原枴童

風邪の子を残して年賀挨拶に/稲畑汀子

この夜亡き妻と話して風邪心地/森澄雄

風邪人に渺々と澄む日空かな/西島麦南

俳句例:81句目~

日当つてくるや風邪寝の枕許/上崎暮潮

菜園の青さ誰それ風邪をひき/岸風三楼

居直れる風邪を追い出す粉薬/高澤良一

風邪の子の電気暗いの明るいの/上野泰

風邪二日咳次ぎかめる洟一斗/石塚友二

風邪を引くことも大切鳶の笛/黒田杏子

曇天の母屋に風邪の老婆かな/廣瀬直人

薬臭を訴ふる子や風邪に臥す/東野昭子

染め髪の根本の白髪風邪の母/鹿山隆濤

真青にわらび煮て風邪忘れけり/及川貞

柚子一つ机の上や風邪ごもり/皆川白陀

検温器ふり過ちぬ風邪ごこち/中尾白雨

風邪ひくや病めば凡そ大仰に/小杉余子

風邪ひきの一層猫を愛しけり/辻美奈子

風邪の子が空泳ぐあまた描く/長谷川双

風邪ひきし夫を俄かに大切に/辻井のぶ

言訳を考へてゐる風邪心地/竹中しげる

水仙の影卓に落ち風邪ごこち/古沢太穂

流氷を待ち風邪人となりゆけり/斎藤玄

風邪の妻男枕をしてをりぬ/山口波津女

冬の季語
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