思慕を使用した俳句

思慕に関連した俳句の例をまとめました。

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思慕を含む俳句例

黒潮へ揺るる思慕かも島桜/渡辺恭子

亡き人に思慕の杖曳き梅日和/高濱年尾

流れ星岸辺の牛を思慕しつゝ/攝津幸彦

顔に出る思慕月光がこそばゆし/楠節子

人に蹤き思慕としもなき蛍籠/岩坂満寿枝

冬濤の激つりズムに疼く思慕/稲垣きくの

冷麦に思慕のごとくの一縷の朱/能村研三

夫への思慕をさえぎる塵あくた/鎌倉佐弓

復帰デモ祖国の春を思慕に踏む/玉城一香

春日傘思慕の仏と逢ふ日かな/櫛原希伊子

樹を叩くとき満満と思慕つのる/大西泰世

花篝思想は思慕に似てをりぬ/新海あぐり

吹雪ねむり夜の餅ねむり思慕の刻/寺田京子

思慕の火か病馬ぬくめる藁の火か/細谷源二

瀬のかなた墓も澄み思慕のびやかに/友岡子郷

炎天を附き蹤きゆく思慕の象かな/大山芙美子

思慕仏となりたり風のねこじやらし/小島千架子

シヨールしかとこの思慕育ててはならず/稲垣きくの