季語/新藁(しんわら)を使った俳句

俳句例:101句目~

新藁のみどりほのかに日の匂ひ/宇佐美ふく

鶴来るや新藁の香の納屋に満ち/大岳水一路

新藁のぬくみをもらひつつとほる/石田郷子

よろこびて馬のころがる今年藁/滝沢伊代次

ギザギザの露を鎧ひて今年藁/竹下しづの女

干藁にしろがねの日の沁むばかり/中島斌雄

今年藁仔牛にしかと敷いてやる/佐藤冨士夫

売るほどもなくて不作の今年藁/土山山不鳴

今年藁積みて夜の庭ほのぬくし/古賀まり子

藁干すや来そめし雪の明るさに/石橋辰之助