季語/蔦(つた)を使った俳句

「蔦」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「蔦」について

【表記】蔦

【読み方】つた

【ローマ字読み】tsuta

子季語・関連季語・傍題・類語など

・蔦紅葉(つたもみじ:tsutamomiji)

・蔦かずら(つたかずら:tsutakazura)

季節による分類

・「つ」で始まる秋の季語

・「秋の植物」を表す季語

・「三秋」に分類される季語

月ごとの分類

8月の季語

9月の季語

10月の季語

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蔦を含む俳句例

就中身に入蔦の嵐哉/団水

石山の石にも蔦の裏表/乙州

石階に蔦紅潮し昔の友/綾子

唐紙や敷居の細道蔦葛/露甘

壁の蔦隣は鰯たく香哉/成美

桟や命をからむ蔦かづら/芭蕉

西南の役の弾痕蔦紅葉/森田峠

蔦紅葉用意万端整へり/高澤良一

犬吼て家に人なし蔦紅葉/千代女

磔に寝て朝ごとの蔦紅葉/齋藤玄

白亜館紅蔦淋漓闇に散る/草田男

蔦の葉は残らず風の動かな/荷兮

秋雨に必ず光る蔦の色/横光利一

美術館大石垣の蔦紅葉/三宅豎子

打返し見れば紅葉す蔦の裏/蕪村

色蔦や陽は篁を荘厳す/北原白秋

杉叢の幽冥昇る蔦紅葉/高澤良一

石門の蔦紅葉してぶら下る/寅彦

自動車と蔦の月夜や玄関は/杞陽

笈の角梢の蔦に知られけり/其角

俳句例:21句目~

遠景に近景黒し蔦の家/森田智子

松に蔦街道古き羽州かな/佐藤肋骨

何をする家とも見えず壁に蔦/其由

年寄りて牛に乗りけり蔦の路/木節

瀞に映る絶壁広し蔦の秋/西山泊雲

蔦紅葉して今市の杉並木/高澤良一

どことなく地にはふ蔦の哀也/越水

千仭の岩に蔦なし秋の風/西山泊雲

城門を全く掩ひ蔦の秋/楠目橙黄子

蔦植ゑて竹四五本の嵐哉/松尾芭蕉

紅や霧のひまより蔦梢/東洋城千句

烈風に松毬飛ぶや蔦紅葉/相島虚吼

蔦の葉や貝がらひろふ岩の間/臥高

梧うごく秋の終りや蔦の霜/ばせを

梧動く秋の終りや蔦の霜/松尾芭蕉

蔦の葉の落ちた処を時雨けり/此筋

秋黴雨蔦の細道烟らせて/高澤良一

鬼蔦や仁王の膝へ這上る/寺田寅彦

石塀は桃水生家蔦紅葉/文挾夫佐恵

旅人にロンドン塔の蔦紅葉/滝戸蓮

俳句例:41句目~

秋風や桐に動きて蔦の霜/松尾芭蕉

蔦の窓より洩るる四重奏/岩崎眉乃

全山へ紅葉導火の蔦一縷/能村研三

西側は蔦の窓なり四畳半/子規句集

藪畳半は蔦のもみぢけり/黒柳召波

岩壁を染めはひ上り蔦かづら/岩本

石垣を二手に蔦の紅葉かな/島谷征良

石山の石をいのちの蔦紅葉/野澤節子

神籬を走れる蔦も薄もみぢ/岸風三楼

すゞしさのこころもとなし蔦漆/丈草

美しう蔦はおとろふ人の秋/加舎白雄

石垣の蔦の蔓上る遣羽子や/滝井孝作

老杉を登る若蔦墳墓立つ/百合山羽公

苔埋む蔦のうつつの念仏哉/松尾芭蕉

蔦かづら裏門多き小道かな/正岡子規

蔦さがる岩の凹みや堂一つ/子規句集

一枚の巌を火攻めの蔦紅葉/椎橋清翠

蔦に灯を入れて水盤の大旱/萩原麦草

蔦の葉は昔めきたる紅葉哉/松尾芭蕉

蔦むくら紅葉色過ていやしけれ/秋来

俳句例:61句目~

蔦一葉はさむ手帳や旅の果/丹羽啓子

蔦幾条枝よりたるゝ泉かな/西山泊雲

全館を覆ふに足らず蔦紅葉/高澤良一

蔦紅葉す岩に白きは鳥の糞/寺田寅彦

半襟も蔦のもみぢや窓の秋/永井荷風

蔦紅葉せり甃坂の一町ほど/鷹羽狩行

蔦紅葉巌の結界とざしけり/大野林火

城あれば戦がありぬ蔦紅葉/有馬朗人

蔦紅葉空事多き人の世に/伊丹さち子

蔦紅葉絡むいのちは衰へず/荻江寿友

蔵壁に火を放ちたる蔦紅葉/篠田悦子

蜩や松にかゝりし蔦かつら/角田竹冷

門に蔦火燗手酌に胸もみぢ/幸田露伴

顔も膝も蔦の羅漢や夏近き/渡辺水巴

高千穂峡の大襞小襞蔦紅葉/磯野充伯

大入日ここに一筋紅蔦巻く/野澤節子

姫蔦や地蔵の膝へ這ひ上る/寺田寅彦

引けば寄蔦や梢のこゝかしこ/炭太祇

徳利蜂巣の徳利ざま蔦結ぶ/石川桂郎

我袖の蔦や浮世のむら時雨/遊女薄雲

俳句例:81句目~

揉砕く蔦や憂かりし人の紋/尾崎紅葉

教会の天まで這ひて蔦紅葉/菊島/登

教会や蔦紅葉して日曜日/五十嵐播水

明てから蔦となりけり石燈篭/千代尼

春蝉や蔦を鎧へる松多し/高田風人子

松に蔦深山の奥の其の奥の/尾崎紅葉

涼しさや松風蔦の葉を返し/尾崎迷堂

火の山を駆け登らむと蔦紅葉/北光星

白樺に絡みし蔦の照紅葉/五十島典子

鹿の足よろめき細し蔦紅葉/西山泊雲

石垣や雨降りそそぐ蔦明り/飯田蛇笏

散れば彩とどまれば色蔦紅葉/稲畑汀子

夏痩せて蔦這ふ音のきこえけり/林菊枝

くづれたる煉瓦の塀や蔦紅葉/寺田寅彦

蔦すがる古城の石の野面積み/千田一路

夜に入ば灯のもる壁や蔦かづら/炭太祇

蔦もみぢ二階に淫し宝島見ゆ/加藤郁乎

蔦からむ階あり秋の風に佇つ/高濱年尾

ノートルダム寺院の蔦は川へ垂る/鶏二

散り込むや雨岸の蔦瀬を早み/会津八一

秋の季語
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