季語/風船(ふうせん)を使った俳句

「風船」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「風船」について

【表記】風船

【読み方】ふうせん

【ローマ字読み】fusen

子季語・関連季語・傍題・類語など

・紙風船(かみふうせん:kamifusen)

・ゴム風船(ごむふうせん:gomufusen)

・風船玉(ふうせんだま:fusendama)

・風船売(ふうせんうり:fusenuri)

季節による分類

・「ふ」で始まる春の季語

・「春の生活」を表す季語

・「三春」に分類される季語

月ごとの分類

2月の季語

3月の季語

4月の季語

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風船を含む俳句例

風船の中の風船売の顔/杉本零

風船も女も赤し門司港/小川軽舟

猿沢の柳の下の風船屋/野村泊月

蝶々売風船売の桜かな/野村喜舟

風船の早や青天に見放さる/暮石

日曜といふさみしさの紙風船/眸

天井に風船つかえ喜劇満員/静塔

風船をつれ公園の中帰る/石寒太

隻腕の風船売よ望郷よ/大庭紫逢

渡船出て風船も河渡りゆく/民夫

七色の風船くばる開店日/谷和子

川越えて風船雲にしたがへり/舟月

賑ひの埃の中の風船屋/松石竜水洞

衝き終へし紙風船は神の棚/石寒太

風船の内の空気と外の風/内田美紗

萩寺の門前淋し風船屋/大場白水郎

菜の花や風船遠き森の上/会津八一

舞ひ上る風船赤き初み空/内田愛子

糸切れし風船高圧線を越す/長田等

売薬の風船つけり女正月/沢木欣一

俳句例:21句目~

紀念砲まだ朝露の風船屋/久米正雄

風船の中に女の息をおく/後藤立夫

天が下に風船売となりにけり/鷹女

風船売大和の埴土を長靴に/飴山實

桑園に風船とべり別れ霜/石原舟月

黄落や風船売のゐる日向/千手和子

浦祭風船ひとつ海へ逃げ/大橋敦子

開店の風船梅の空へ飛ぶ/中村和子

風船ゆく新幹線の天井を/三嶋隆英

風船の横に流るる風のあり/芦川巣洲

風船の転がりてゐる海の上/今井誠人

息足して紙風船の角失せし/山田弘子

手を放るるゴム風船に天井あり/種茅

手を離れたる風船や畝傍山/大石悦子

風船や原爆の碑は洞ににて/青木重行

風船を吹く人のみな福相に/高橋妙子

つくたびに何か失う紙風船/高桑弘夫

春の月風船ながくただよへる/中田剛

風船を持つ児軽々抱かれけり/森田峠

月に擲つ紙風船のひとりかな/石寒太

俳句例:41句目~

風船を離す小さな旅だった/大西泰世

風船売建国の日の街を染め/平井康正

ひとつづつ春風渡す風船売/佐藤和夫

枝蛙のど風船にして鳴けり/松田弘子

極楽へ風船逃れゆきにけり/正圓青灯

水際に転ぶ風船メーデー歌/木内彰志

漂へる大き風船くらげあり/石塚友二

畳まれし紙風船の四角かな/石川文子

福寿草紙風船とあることも/中村汀女

私を閉じこめ放つゴム風船/池田澄子

マドロスも風船売も夕げしき/青水草

空路真上に風船あかい村祭/古沢太穂

第六感当り風船逃がしたる/高澤良一

糸切れし風船に空広すぎる/新明紫明

紙風船もう来ぬ富山の薬売/荒川邪鬼

七人の敵に風船放ちけり/岩淵喜代子

紙風船一打ちごとの音を賞で/和田登

紙風船土産に雲の浦を発つ/高澤良一

終末や風船に付く黒い絲/田川飛旅子

置きどころなくて風船持ち歩く/苑子

俳句例:61句目~

花種をゴム風船に託しけり/太田土男

薬売りの呉れし風船立方体/松岡博水

公園の風船売りも帰りたり/越智/郁

軽かりし風船草の種といふ/澤村啓子

退屈な杜風船が逃げにけり/菖蒲あや

初閻魔赤い風船飛んでをり/多田薙石

動物の顔の風船ふくらます/対馬康子

十月の闇の火がつく紙風船/坪内稔典

又ころび又風船を逃したる/三村純也

友二忌や紙風船の白と赤/星野麥丘人

和子様の風船飛んで霞かな/幸田露伴

夕風や風船売のたたみ椅子/石川桂郎

逃げて行く風船嬲り春の風/鈴木花蓑

天井に当り風船逃げられず/清水忠彦

鉢巻をせし風船を伴へり/佐々木六戈

霜の予感風船しぼみ泣顔に/大井雅人

風船がわれる五月の顔の上/中山純子

風船が割れて顔出す風船屋/松谷誠人

風船が膨れ童女の顔かくす/品川鈴子

風船のふくらむ息と無駄息と/比奈夫

俳句例:81句目~

風船の中に顔あり風船屋/沼田一二三

風船の子の手離れて松の上/高濱虚子

風船の旅家々の昼餉どき/渡邊千枝子

いたく妻ら風船飛ばす世紀末/平田栄一

金の吹口虫の音籠り紙風船/中村草田男

風船消ゆ空の渚にこゑのこし/石原八束

紙風船ついて地球を軽くせり/小澤克己

紙風船けふは曇りてさむき色/高澤良一

すぐ飽きる風船遊び雨のひる/高澤良一

たれとなく笑まふ風船蔓かな/黒田杏子

経師屋の恋ふは人妻紙風船/曽根富久恵

なくもがな風船売の鼻下の髪/山本歩禅

音ほどは弾んでくれず紙風船/小山佑司

風船がひとつ脱走してしまふ/太田寛郎

風船を放すや空を感じをり/佐々木六戈

ふくらんで四角薬屋の紙風船/小沢信男

紙風船凹み具合がまた佳くて/高澤良一

花を去つて風船売の殊勝かな/尾崎紅葉

立子忌の風船とんで神田かな/依光陽子

コスモスの空へ風船離せし子/高澤良一

春の季語
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