季語/冬の雲(ふゆのくも)を使った俳句

俳句例:101句目~

うごいてゐる空いつたいの冬の雲/中塚一碧樓

ひたすらに飛べるときあり冬の雲/波多野爽波

冬雲やいたゞき尖る山そがひ/汽笛/勝峯晋風

屋根の上に帆ばしら見ゆれ冬の雲/金尾梅の門

冬の雲ひそかに藍を刷きにけり/久保田万太郎

冬雲に向けてえいえいと貨車を押す/加藤楸邨

冬の雲白いに松の木の枝々を訝かり/中塚一碧樓

地にもの書きつゝいひけらく冬の雲/久保田万太郎

山のべの鳥はをりをりにさけび冬の雲/中塚一碧樓