「むささび」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「むささび」について
【表記】むささび
【読み方】むささび
【ローマ字読み】musasabi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・ももんが（ももんが：momonga）
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季節による分類
・「む」で始まる冬の季語
・「冬の動物」を表す季語
・「三冬」に分類される季語
月ごとの分類
むささびを含む俳句例
むささびの鳴く夜も廻す艾臼/衣川砂生
むささびの爪あと杉に秋の暮/伊藤京子
むささびに木群が余す月の空/桂樟蹊子
むささびの飛ぶ黒白の夕景色/長谷川双
むささびの顔現れし巣箱かな/上村佳与
裘着てむささびのとぶを待つ/安藤尚子
風の花葛ももんがにかの紺色孤独/林桂
むささびがつくと小国の吊し柿/高野素十
むささびが天井にゐる夜涼かな/山口草堂
むささびの小鳥はみ居る枯野哉/與謝蕪村
むささびの神の影とぶ山の水/奥山甲子男
むささびの呼び交ふ月の雲厚し/平子公一
むささびの飛翔影曳く雪月夜/村上喜代子
むささびに月の樹間の透く蒼し/野沢節子
むささびの飛ぶ杉の穂や星月夜/野村喜舟
むささびに鳴る初護摩の大太鼓/大島民郎
むささびの闇に神招ぶ青き竹/窪田あさ子
むささびや大きくなりし夜の山/三橋敏雄
むささびにくまなく星の粒立てる/矢島渚男
むささびのすがりて遥るる月の枝/宇田御杖
俳句例:21句目～
むささびの一声ならん寝るとせん/小田黒潮
むささびの夜がたりの父わが胸に/佐藤鬼房
むささびの夜となる霧の杉木立/岩城のり子
むささびの孔が霧吐く比叡越え/米澤吾亦紅
むささびの巣へはとどかず蔓手毬/大島民郎
むささびの杉生を跳ぶを方丈と/猪俣千代子
むささびの来る樫の木や月夜の木/赤座閑山
むささびの目のみが翔る梅雨の闇/加藤草杖
むささびの闇うつくしく山人早寝/篠田悦子
むささびの飛ぶ夜やさしき男の眼/堀口星眠
むささびは闇の一葉と化りて翔ぶ/宇田零雨
「模聞雅話」鬼の角切りうそ寒し/高澤良一
むささびや神祀る火の消えさうに/井上康明
むささびや膳にきよらな山のもの/太田鴻村
鼬出てむささびも出てさくらの夜/篠崎圭介
月の断崖むささび飛躍また飛躍/加藤知世子
むささびが顔さらしたり盆の月/米沢吾亦紅
むささびと棲み正月の詩書くか/大峯あきら
むささびは疫病の空を辷りをる/小島ノブヨシ
むささびの乳房を垂れて撃たれけり/田村八朗
俳句例:41句目～
むささびや夜霧吹き入る手打蕎麦/水原秋桜子
むささびの月夜となりて修二会終ふ/河北斜陽
むささびや杉にともれる梅雨の星/水原秋櫻子
むささびのくるかも知れぬ蚊遣焚く/斎藤夏風
むささびに降りやむ雪のなほ散れる/飯田蛇笏
むささび遠し霧海は月の出づらしも/太田鴻村
むささびとなりぬべうなり茶の羽織/山口素堂
榾の宿撃ちしむささび抛れるまゝ/楠目橙黄子
むささびに不意をつかれし五月闇/大森三保子
むささびや露天湯更けて湯気もなし/井沢正江
むささびの知恵ほどに月さしそめて/正木ゆう子
むささびに如何な筋力わたしは寝るわ/池田澄子
