季語/菱の実(ひしのみ)を使った俳句

「菱の実」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「菱の実」について

【表記】菱の実

【読み方】ひしのみ

【ローマ字読み】hishinomi

子季語・関連季語・傍題・類語など

季節による分類

・「ひ」で始まる秋の季語

・「秋の植物」を表す季語

・「仲秋」に分類される季語

月ごとの分類

9月の季語

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菱の実を含む俳句例

鶺鴒や菱取舟の舷に/数藤五城

先生は誤解恐れず菱紅葉/辻桃子

竜安寺池半分の菱紅葉/高濱年尾

夕立や菱の上飛ぶ水馬/松藤夏山

山鴉鳴きしことなし菱畳/間立素秋

菱採りの女が担ぐ盥舟/宮川杵名男

傾ける菱取舟を見下せる/京極杞陽

舷や菱の紅葉の流れゆく/山本京童

菱採にまだひろ~と菱畳/瀬野直堂

盥舟移れば閉づる菱だたみ/角菁果

菱紅葉水一枚も枯れ兆す/能村研三

袷着て雨に寒がる僕かな/五車反古

この池は菱とりの池菱若葉/前田普羅

菱採のしりへに高き舳かな/野村泊月

菱刈りの面を叩く夕立かな/前田普羅

菱の実の貧しく結ぶ風の沼/巌谷小波

一棹にして菱の実を遠ざかり/上野泰

紅葉を紐に織りこみ菱結び/伊藤敬子

舷に菱の紅葉をかきよせぬ/丸井籬外

半ぎりは女の舟や菱熟るる/井上正人

俳句例:21句目~

半切の底少し見え菱ちぎる/荒金久平

白雲の映れる池の菱を取る/高浜虚子

菱の実や手掻き自在の盥舟/野村喜舟

菱採りの深き茜に浸りゐる/鈴木鵬于

いちめんに菱取舟や潟暑し/高野素十

菱実る遠賀の水路は縦横に/杉田久女

菱の実を包みて濡るゝ新聞紙/飴山實

菱売りの声の近づく昼下り/伊藤通明

菱売の菱の中よりはだか銭/浜地其行

池の面に雨の小紋や菱実る/高井北杜

菱採るや老若もなき泥景色/成田千空

菱採を見て柳河の菱土産/古賀青霜子

菱枯れて蛙しづめり池の秋/水田正秀

菱畳より貌あげて鳰の子よ/岸風三楼

菱取りて里の子去りぬ秋の水/森鴎外

菱紅葉鶺鴒おりて水を浴ぶ/木津柳芽

蓮の水菱の水へと続きけり/高濱年尾

蓮浮葉すこし離れて菱畳/尾高青蹊子

お茶室の真下の水や菱紅葉/高木晴子

雪加鳴く水中冥き菱の池/千代田葛彦

俳句例:41句目~

濠あれば居る菱舟や淀の秋/五十嵐播水

献盃式果てゝ白むや菱燈籠/名和三幹竹

町裏の川のおもてに菱をとる/京極杞陽

盆中の西馬音内川菱浮かばせ/高澤良一

石に置く菱の実雫にじみけり/星野立子

菱ちぎるひそけき音と水音と/真木洛東

菱とりの水掻く両手袖のなく/後藤夜半

菱採にひねもす鳥の渡りけり/後藤暮汀

菱の葉はみな三角にして紅葉/山口青邨

菱採のさまみそなはせ磐之媛/高本時子

菱採のはじめてあげし面かな/皆吉爽雨

菱採の盥よせ合ひ語りつゝ/嵯峨崎呑月

菱採の籠をすすむる菱の上/三浦恒礼子

菱採りの出てゐる鳥の渡りゐる/森澄雄

菱採りや八朔過ぎて雲白し/岡本癖三酔

菱採ると遠賀の娘子裳濡ずも/杉田久女

菱の実の角むらさきに白秋忌/中尾杏子

菱の水めだか微塵に孵りけり/西島麦南

菱採女盥廻して振りむける/戸田河畔子

菱採りに障子洗ひの波の来る/松山足羽

俳句例:61句目~

いつまでも菱取る舟の傾ける/京極杞陽

ふなべりに分るゝ菱や採り進む/椋砂東

一詩人菱の実噛めば寒山寺/阿波野青畝

菱の実も河童の皿も乾くかな/中原道夫

子をつれて鷭のあるける菱畳/吉川葵山

富士消えて菱の汀のあるばかり/岸田稚

菱の実を神の陰よと言ひて寒し/斎藤玄

水中に刃物きらりと菱を採る/舘野翔鶴

面上げて紫禁城あり菱を採る/原田青児

鯉の背の浮み出でたり菱紅葉/高浜虚子

かく実るぞと菱の座を返し見せ/岩田勝美

菱採りのはなるゝひとり雨の中/飯田蛇笏

菱採りのわらべ手掻きの盥舟/下村ひろし

濯ぎ場のほとりの菱や今朝の秋/芝不器男

うごかざる水の月日の菱を採る/佐野良太

いたづらに菱紅葉しぬ落城史/阿波野青畝

菱の実を噛みをり遠き日が戻る/堺八重野

水門の近くの菱を引きにけり/藤田あけ烏

水中の鎌ひらひらと菱を採る/藤田あけ烏

菱の実や兄弟似たるまま老ゆる/庄内健吉

俳句例:81句目~

菱採にいつもまぶしき西日かな/野村泊月

菱摘みし水江やいづこ嫁菜摘む/杉田久女

菱とりの遠き両手をかがやかせ/後藤夜半

引き寄せし菱につきくる蛭蓆/大野多美三

菱浮葉いまだ汚れぬみどりかな/高濱年尾

菱採に沼買ひといふことをして/原三猿子

菱の実をつけて家鴨の上り来し/井上弘美

菱の座の紅葉はじまる二葉三葉/高濱年尾

菱の実の張りつめて水動かざる/小山須峯

菱採のほとびたる手の疵を見せ/蘆高暮舟

菱の実の棘の敵意の啻ならず/後藤比奈夫

菱の中に日向ありけり目高浮く/村上鬼城

黒猫ありきらきらの眼は菱の実/金子兜太

菱採りし池の乱れのあからさま/織田澡石

菱摘むとかゞめば沼は沸く匂ひ/杉田久女

菱取りの舟寄れば菱寄つてくる/藤井美智子

えりの門を棹さし入りぬ菱の舟/五十嵐播水

菱もみぢ被きて鮒の釣れきたる/蓮尾あきら

まだ菱を摘むふるさとの水ありし/倉本三鶴

佐賀は水ゆたかに菱の実となりぬ/宮下翠舟

秋の季語
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