釣瓶落としを使用した俳句

釣瓶落としに関連した俳句の例をまとめました。

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釣瓶落としを含む俳句例

まく喋る女に釣瓶落の日/飯田綾子

石窟の仏に釣瓶落しかな/角川春樹

隅櫓釣瓶落しを支へをり/澤田緑生

真ツ向に釣瓶落しの表門/根本濤生

琴糸の里にて釣瓶落しかな/神蔵器

椿渇き釣瓶落しや黄泉の月/仁平勝

大鳴門小鳴門釣瓶落しかな/後藤克巳

天地は釣瓶落しの遊びせる/中村尚子

葭蔵の釣瓶落しの窓一つ/肥田埜勝美

山襞の深みて釣瓶落しかな/水原春郎

花頭窓点りて釣瓶落しかな/青木重行

祭止む一里つるべ落しかな/杉山加代

湖北なる釣瓶落しを私す/文挟夫佐恵

釣瓶落し日に七便の一輛車/道川虹洋

反逆の天使に釣瓶落しかな/吉原文音

釣瓶落し家裏に抜く葱二本/相馬遷子

塾の子の鞄に釣瓶落しかな/佐伯星子

釣瓶落しの重み支ふる海の張り/林翔

釣瓶落しの谷や老杉縦列す/渡辺恭子

これよりの釣瓶落しの丹波かな/森澄雄

俳句例:21句目~

門にして釣瓶落しに縛さるゝ/相馬遷子

つるべ落し少名彦名命の通ひみち/原裕

はてさてと惑へば釣瓶落しかな/堀政尋

われはまだまだとも釣瓶落しかな/林翔

魚の目に釣瓶落しの藁とほす/長谷川双

ダム工事半ばの釣瓶落しかな/堀江爽青

鰤網の浮標燃ゆ釣瓶落しかな/石原八束

一怒濤生るる釣瓶落としかな/橋本鶏二

七十や釣瓶落しの離婚沙汰/文挟夫佐恵

信濃太平記問答釣瓶落しかな/松橋利雄

日当を頂くつるべ落しかな/小池かずや

次郎柿釣瓶落しの日に馴れて/高澤良一

海は母釣瓶落しをしかと抱き/岸風三樓

淡路文楽一幕釣瓶落しかな/百合山羽公

灘翔けて釣瓶落しを追ふ鳥か/松本幹雄

爆心碑読む間の釣瓶落しかな/貞吉直子

甌百の沖なる釣瓶落しかな/佐怒賀正美

落葉松の琥珀に釣瓶落しの日/岡田貞峰

釣瓶落しは蝕まれたる神の色/仙田洋子

釣瓶落し夫亡き家路急ぎけり/菊池静子

俳句例:41句目~

釣瓶落し馬上の翁鞭持たず/斎藤由美子

コンコルド広場の釣瓶落しかな/石原八束

釣瓶落しに人さらひ来る時刻/東浦津也子

釣瓶落しの日が首つりの縄の中/有馬朗人

大山に釣瓶落としの雲ふたすぢ/米谷静二

大いなる涅槃の釣瓶落としかな/築田圭子

四つ角で別るる釣瓶落しかな/吉木フミエ

一本の木を得て釣瓶落しかな/星川木葛子

巻きそめし渦潮釣瓶落しかな/長谷川史郊

鋤の柄の冷えくる釣瓶落しかな/中島克巳

長泣きの児がゐて釣瓶落しかな/小野喬樹

島まはりおほせず釣瓶落しかな/朝倉和江

ヘリポート釣瓶落しの灯が点る/寺岡捷子

駱駝が啼く釣瓶落しと思ひけり/松山足羽

鯖が立つ釣瓶落としの秋の陽に/坪内稔典

峡の日の釣瓶落しや蕎麦を刈る/永田市平

林檎樹の上に手が見え釣瓶落し/殿村莵絲子

子を呼ぶ声しきりに聞ゆ釣瓶落し/大谷恵教

釣瓶落しとずるずる海に没る夕陽/寺井谷子

焼餅を食うべ釣瓶落しの秋の日や/山口青邨

俳句例:61句目~

釣瓶落し子はそれぞれに電話持ち/岡田菫也

釣瓶落し思ひ断つべく沼に来て/飯野てい子

釣瓶落し海に曳かるる心地して/藤井寿江子

秋田杉の香を積む釣瓶落しの日/柴田白葉女

釣瓶落しといへど光芒しづかなり/水原秋桜子

つるべ落しのあとを灯の湧く峡の村/佐藤静峰子

釣瓶落しのいまはのひかり聖者らへ/築城百々平

日本シリーズ釣瓶落しにつき変はり/ねじめ正也

ビニールハゥス釣瓶落しの日をはじく/阿波野青畝