季語/万歳(まんざい)を使った俳句

俳句例:101句目~

酒断つて万歳寒きラジオ切る/石川/桂郎

三河万歳東京行は混みにけり/加藤かけい

三河万歳語る師の笑み太夫めく/田中英子

今もなほ千代のためしとご万歳/中田はな

お万歳少しいやしき笑顔かな/高橋淡路女

万歳の終りの腰は泣きさうに/加藤知世子

万歳が撫でて行きたる小犬かな/五所平之助

エレベーター万歳乗せて昇り来し/飯島正人

万歳の酔うて居るなり船の中/久保田九品太

万歳や年のはじめの夕まぐれ/久保田万太郎

万歳の烏帽子かしぐは酔へるかな/野村喜舟

三河万歳熱の子の瞳が笑ひ出す/志摩芳次郎

才蔵が撫でて行きたる小犬かな/五所平之助

才蔵が撫でて行きたる小犬かな/五所平之助

子に泣かれ加賀万歳の困りけり/伊藤トキノ

サバイバル万歳を見ている午前二時/平田栄一

亡父亡母を知る万歳師来て泣けり/海老名衣子

老いぼれし唄はりあげぬ御万歳/阿部みどり女

フラミンゴそろえば万歳したくなる/岸本マチコ

万歳のまかり出たよ親子連/一茶/文化元年甲子

俳句例:121句目~

五月万歳「飴の中から金太さんが出たよ」/磯貝碧蹄館