季語/ばい廻しを使った俳句

「ばい廻し」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「ばい廻し」について

【表記】ばい廻し

【読み方】ばいまわし

【ローマ字読み】baimawashi

子季語・関連季語・傍題・類語など

・べい独楽(べいごま:beigoma)

・ばい打(ばいうち:baiuchi)

・ばいばいごま(ばいばいごま:baibaigoma)

・強ばい(つよばい:tsuyobai)

・勝ばい(かちばい:kachibai)

・負ばい(まけばい:makebai)

季節による分類

・「は」で始まる秋の季語

・「秋の生活」を表す季語

・「晩秋」に分類される季語

月ごとの分類

10月の季語

ばい廻しを含む俳句例

私立の子公立の子やばい廻し/高篤三

舟で物洗ふ音するばい廻し/安立恭彦

ばい打や怪しく古き紐を扱き/野村喜舟

家々のはざまの海やばい廻し/富安風生

負けばいに魂入れても一うち/高浜虚子

ばいうちや小石を御手に濡仏/木津柳芽

ばいうちに佃は汐の匂ふかな/長谷川春草

ばいを打つ子に蜑舟の帰る頃/中井余花朗

ばい廻すときは必ず草履穿く/後藤比奈夫

ばい打てる童の帯のゆるみをり/山口誓子

ばい打や灯ともり給ふ観世音/水原秋櫻子

勝ばいの憎々しくも茣蓙に澄み/戸田銀汀

奉公に行く誰彼やばい廻し/久保田万太郎

負しばいの味方となり強きかな/浜田波静

風浪やばいに賭けたる子の瞳/柴田白葉女

ばい打や灯ともり給ふ観世音/水原秋桜子

ばい打ちの子に民宿の道をきく/土橋いさむ

ばい打に日はととととと沈みたる/鈴木一睡

ばいを打つ歯車二三の機械のそば/中村草田男

負けばいやたましひ抜けの遠ころげ/山口誓子

俳句例:21句目~

ばいうちの廓ともりてわかれけり/久保田万太郎

ばいの子に暮れまじりたる雛妓かな/深川正一郎

ばいの子の廓ともりてわかれけり/久保田万太郎

ばい打にすぐゆふがたが終ふなり/竹下しづの女

おばさんがおめかしでゆくばいうつ中/山口青邨

ばい打つてかくしことばのやりとりも/軽部烏頭子